メルローからカベルネ・フランへ:ボルドー右岸の温暖化対応
- Yoshi Masuda
- 3月25日
- 読了時間: 2分
先日、ボルドーに行ってきました! ワイン好きにはたまらない場所ですが、最近は世界的に温暖化の影響が心配されています。この問題はボルドーにももちろん影響を及ぼしており、特に右岸のブドウ栽培に変化が見られます。

ボルドー右岸では、メルローが特に盛んに栽培されてきました。右岸の特徴的な粘土質土壌は、メルローにとって理想的な環境だからです。しかし、メルローは他のブドウ品種に比べて、収穫時期が早いのが特徴です。そのため、温暖化の影響を受けやすいと考えられています。
例えば、暑い年には早めに収穫しなければならなくなるのですが、そうするとブドウは糖度は十分なのですが、酸味が少なくなってしまうんです。逆に、通常の時期に収穫すると、糖度が過剰になりすぎてしまうという問題もあります。これが、ワインのバランスに大きく影響してしまうんですね。

そんな中で、ボルドー右岸では、メルローの代わりに温暖化に強いカベルネ・フランの栽培を増やしているという話を聞きました。カベルネ・フランは、気温が上がっても安定した収穫ができるため、今後の気候変動に適応しやすいと言われています。
驚くことに、20年以内に、ボルドー右岸ではカベルネフランの収穫量が、メルローを抜くのではないかとさえ言われています。

温暖化の影響は、ワインの世界にも予想以上の変化をもたらしています。こうした変化にどう向き合うかが、これからのワイン作りにとって大きな課題となりそうですね。
<ボルドーのガイドさん>
ボルドーでは、AMT BORDEAUXの大宅利恵子さんにご案内頂きました。
フランス歴が長く、通訳としてはもちろん一流ですが、ガイド以外にぶどう畑で働かれていて、その経験に基づいたお話がとても楽しいです。
事前のメールでのやり取りも迅速で丁寧。当日も私の無理なお願いにも快く対応してくださり、とても満足しました。おすすめのガイドさんです。
