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執筆者の写真Yoshi Masuda

ボルドー5大シャトー訪問記 どのシャトーで何が見学できるか?

更新日:11月17日


ボルドーに行ってきました。行く前に、5大シャトーの見学について調べたのですが、ほとんど情報が得られませんでした。シャトー側もたくさんの観光客が押し寄せるのを恐れているのか、公式ウェブサイトを見てもほとんど情報がありません。


そもそも、見学を全く受け付けていないシャトーがありますし、一般の方を受け入れてくれるシャトーでも、業界関係者を優先させます。


このため、一般の方が見学できる可能性は低いようです。見学者に選んでもらうには、予約の際に、業界関係者のコネを使ったり、自分がそのシャトーにいかに思い入れがあるかを証明したりする必要があるそうです。


一部のシャトーにはブティック(売店)や展示コーナーがあります。この部分は、予約がなくても訪問可能です。

 

この謎につつまれた「5大シャトーの見学」について、今回、私が訪問した際に現地で収集した情報をまとめました。今後、訪問を計画される方の参考になれば、幸いです。(私が訪問したのは2024年11月中旬です。)

1.    シャトー・ラフィット・ロスチルド(Chateau Lafite Rothschild )

2.    シャトー・ムートン・ロスチルド(Chateau Mouton Rothschild)

3.    シャトー・ラトゥール(Château Latour)

4.    シャトー・マルゴー(Chateau Margaux)

5.    シャトー・オーブリオン(Château Haut-Brion)


 シャトー・ラフィット・ロスチルド(Chateau Lafite Rothschild )


シャトー・ラフィット・ロスチルドは、現在(2024年11月現在)、工事中で、公開していません。


近くまで行って、柵越しに、このシャトーのワインのラベルにある醸造所の景色を見ることはできます。


工事前は公開して、主にワイン業界関係者と、非常に限られた人数ではありますが一般客を対象にしたぶどう畑と醸造所のツアーを行なっていたよそうです。ツアーは無料で、ファーストラベルの試飲がついていました。


工事後、2026年頃から再オープンと言われていますが、再オープン後のツアーなどが、どのようなアレンジになるのかは不明です。当主が30代の女性(サスキア・ド・ロスチャイルド女史)になったので、何か革新的なアレンジをするのではないかと期待されています。


<行き方>

このシャトーは、ポイヤック村の最も北に位置しており、すぐ隣はサンテステフ村になります。ボルドー中心部からは55kmで1時間15分ほどかかります。


<公式ウェブサイト>

ウェブサイトは、フランス語、英語、スペイン語、中国語に対応していますが、日本語はありません。

 


シャトームートンロスチルド(Chateau Mouton Rothschild)


シャトー・ムートン・ロスチルドは、公開しており、主にワイン業界関係者と、非常に限られた人数ではありますが一般客を対象にしたツアーを行なっています。但し、8月は夏休み、9月-10月は繁忙期で休みです。


もちろん予約が必要です。12月〜3月くらいが比較的予約が取りやすいようですが、それでも6ヶ月以上前に満席になってしまうそうです。


ツアーは、ぶどう畑と醸造所の見学に、テイスティングがついて350ユーロ(約56,000円)。テイスティングでは、ファーストラベルが飲めます。但し、値段は、テイスティングの内容によって少し変わるようです。


ツアーの予約が取れていなくても、受付の横にブティック(売店)があり、この部分を見学することは可能です。


ロスチルド家は、その消滅のリスクを避けるために5つに分割され、そのうち2つがイギリスとフランスに住まわされました。ムートン・ロスチルド家はイギリス、ラフィット・ロスチルド家はフランスになります。ムートン・ロスチルドの方が先にこの地域にぶどう畑を所有していたのですが、ラフィット・ロスチルドは、その権威を示すために、わざわざムートン・ロスチルドのすぐ近くに畑を保有したと言われています。


<行き方>

このシャトーは、ポイヤック村にあり、ラフィット・ロスチルドのすぐ近くにあります。(ボルドー中心部からは55kmで1時間15分ほど。)


<公式ウェブサイト>

ウェブサイトは、フランス語、英語語、日本語、中国語に対応しています。

 


シャトー・ラトゥール(Château Latour)


シャトー・ラトゥールは公開していません。


近くに行って、以前鳩小屋だったと言われている塔の写真を撮影することは可能です。


<行き方>

このシャトーは、ポイヤック村の最も南に位置しており、すぐ隣はサンジュリアン村の畑になります。ボルドー中心部からは52kmで、車で1時間10分ほどかかります。


<公式ウェブサイト>

ウェブサイトは、フランス語、英語語、日本語、中国語に対応しています。

 

 

シャトー・マルゴー(Chateau Margaux)


シャトー・マルゴーは、公開しており、主にワイン業界関係者と、非常に限られた人数ではありますが一般客を対象にしたツアーを行なっています。但し、8月は夏休み、9月-10月は繁忙期で休みです。



もちろん予約が必要です。12月〜3月くらいが比較的予約が取りやすいようですが、それでも6ヶ月以上前に満席になってしまいます。


ツアーではぶどう畑と醸造所が見学できます。料金は、無料で、テイスティングがついていますが、セカンドワインのみのテイスティングになります。


他の5大シャトーが、工事中だったり、公開していなかったり、ツアー料金が高額だったりするので、現在シャトーマルゴーに予約が集中しているそうです。


ツアーの予約が取れていなくても、受付に最新の醸造所の工事風景の写真展示されており、この部分を見学することは可能です。


<行き方>

このシャトーは、マルゴー村にあり、ボルドー中心部からは30kmで、車で55分ほどの距離にあります。


<公式ウェブサイト>

ウェブサイトは、フランス語、英語語、日本語、中国語に対応しています。


 

シャトー・オーブリオン(Château Haut-Brion)


シャトー・オーブリオンは、現在(2024年11月現在)、工事中で、ツアーを実施していません。



但し、受付のすぐ横にブティック(売店)があり、ワインを購入することは可能です。ネゴシアンとの関係に配慮しており、価格的には必ずしも安くないようです。


私が訪問した時には、受付の人がとても親切で、わざわざ外に出て、畑や工事中の醸造所を見せてくれたり、豪華な応接室や展示室などを見せてくれたりしてくれました。



工事前は公開して、主にワイン業界関係者と、非常に限られた人数ではありますが一般客を対象にしたツアーを行なっていたようです。


工事後、2026年頃から再オープンと言われていますが、受付の人に聞いたら「多分2027年になるだろう」と言っていました。「再オープン時には盛大なパーティーを予定しているので、ぜひ、来てください。」と言っていましたが、再オープン後のツアーなどが、どのようなアレンジになるのかは不明です。


<行き方>

このシャトーは、ペサックレオニャンに位置しており、ボルドー中心部からは5kmで、車で15分ほどの距離になります。ジョギングで行くことも可能な距離ですね。


<公式ウェブサイト>

ウェブサイトは、フランス語、英語、中国語に対応していますが、日本語はありません。

 

 

<ご参考>

メドックのシャトーは、ワイン・テイスティングを目的としていたので、自分で車は運転せずに、ガイドの方に案内してもらいました。


私がお願いしたのは、大宅利恵子さんという方です。フランス歴が長く、通訳としてはもちろん一流ですが、ガイド以外にぶどう畑で働かれていて、その経験に基づいたお話がとても楽しいです。

事前のメールでのやり取りも迅速で丁寧。当日も私の無理なお願いにも快く対応してくださり、とても満足しました。おすすめのガイドさんです。

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