「シンポジア再び」――ギリシャワインの魅力に迫る【第3回】白ワインのぶどう品種
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「シンポジア再び」――ギリシャワインの魅力に迫る【第3回】白ワインのぶどう品種

更新日:2025年9月23日

「ワインセミナー講師養成講座」の生徒さんが、ギリシャワインをテーマにしたセミナー「シンポジア再び」を企画されています。。彼女に感化されて、私もギリシャワインの魅力を4回シリーズでご紹介しています。


第3回となる今回は、ギリシャを代表する白ぶどう品種 サバティアーノ(Savatiano)ロディティス(Roditis)アシルティコ(Assyrtiko) の3つをご紹介します。



サバティアーノ(Savatiano / Σαββατιανό)


主な生産地

アテネ近郊のアッティカ地方が中心。ギリシャで最も栽培面積が広い白ぶどう品種です。



代表的なワイン

伝統的な「レツィーナ(Retsina)」の主要品種として有名。近年はモダンスタイルのサバティアーノワインも増え、クリーンで果実味豊かな辛口ワインとしても評価されています。


味わいの特徴

青リンゴや洋梨、ハーブの香り。フレッシュな酸味に加え、まろやかな口当たり。シンプルな白ワインからしっかり熟成するタイプまで幅広く造られています。


栽培特性

暑く乾燥した気候に強く、干ばつにも耐えるため、アッティカ地方の夏にぴったり。栽培しやすく、ギリシャの食文化に根付いた実用的な品種です。


豆知識

地元の人々には「日常ワイン」として親しまれており、タベルナ(居酒屋)でギリシャ料理と気軽に楽しむ姿が定番です。




ロディティス(Roditis / Ροδίτης)


主な生産地

ペロポネソス半島やパトラ周辺。標高の高い地域や涼しいエリアでよく栽培されます。


代表的なワイン

「パトラの白ワイン」や、「レツィーナ」のブレンド用にも多用されます。最近は単一品種の高品質ワインも増えています。


味わいの特徴

柑橘や桃、白い花のアロマ。爽やかな酸味があり、軽やかでフルーティー。さっぱりした料理や魚介料理にぴったり。


栽培特性

果皮がピンク色がかっているため「ロディティス=バラ色のぶどう」と呼ばれることも。冷涼な気候で品質が上がりやすく、近年は標高の高い畑で栽培されるケースが増加しています。



豆知識

実は「ロディティス」という名前は一つのクローンではなく、複数の亜種の総称。地域ごとに表情が違うのも魅力です。



アシルティコ(Assyrtiko / Ασύρτικο)


主な生産地

エーゲ海のサントリーニ島が発祥。現在はマケドニアやアッティカでも栽培が広がっています。



代表的なワイン

サントリーニの火山土壌で育つアシルティコは、世界的にも高い評価を得ています。辛口の白ワインだけでなく、甘口の「ヴィンサント(Vinsanto)」にも使われます。



味わいの特徴

ミネラル感あふれる力強い酸。柑橘やトロピカルフルーツの香りとともに、火山土壌由来の塩味やスモーキーさを感じられることも。熟成ポテンシャルも高く、ブルゴーニュの白に匹敵するとも言われます。


栽培特性

暑さにも強く、乾燥地帯でも酸をしっかり保持。サントリーニでは「クルーラ(カゴ仕立て)」と呼ばれる独特の仕立てで栽培され、強い海風や日差しから実を守っています。


豆知識

世界のソムリエから「ギリシャ最高の白ぶどう品種」と称されるアシルティコ。最近はニューワールドでも試験的に栽培が始まっているほどです。



まとめ


サバティアーノは「ギリシャの日常ワイン」、ロディティスは「爽やかな食中酒」、アシルティコは「世界が認める高貴な品種」と、それぞれに個性があります。


ギリシャのワインはまだ日本ではあまり知られていませんが、旅行気分でグラスを傾ければ、きっとエーゲ海の風を感じられるはず

 
 
 

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